第11章 3周年記念ギフト

ミランダの声には少しの温もりもなかった。彼女は社交辞令すら言おうとしなかった。

ハリソンは彼女の冷たい態度を気にする様子もなかった。彼は手にしていた書類を何気なく置くと、スーツのポケットから精巧なベルベットの箱を取り出し、彼女の目の前のデスクに置いた。

「君に渡したいものがあってね」

ミランダの視線が箱に落ちた。彼女は身動き一つしなかった。

それを見て、ハリソンは自ら箱を開けた。

蓋が開いた瞬間、まばゆい光が溢れ出した。中には、最高級のダイヤモンドとコーンフラワーブルーのサファイアで作られたジュエリーセットが収められていた。ネックレス、イヤリング、ブレスレット、すべてが揃っている。デ...

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